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【寓話】海産物販売センターでカニを売ったら儲けたのだが・・

ずいぶん昔の話だけど、観光客相手の海産物販売センターがあった。個人経営の店舗が集まり様々な海産物を売っていた。そのためたくさんの客が入り大繁盛していた。その中で蟹を販売している所がかなり儲かった。それを見た他の店舗でも蟹を売るようになり、しだいに多様性が失われていった。続く
蟹屋ばかりになった海産物販売センターは、次第に客足が遠のき寂れていった。様々な海産物が並んでいたから、購買意欲が高まり、蟹を筆頭に売れていたのだろう。
話は変わるが、創作物に当てはめて考えると、似たようなことになる気がする。一部の人間が好む表現物だけしか製作できなくなると多様性がなくなり、創作活動自体が衰退していくのではないだろうか。 表現の自由を守ると言うことは、多様性を守ることに繋がるのだと思う。
一度多様性が失われると元に戻るのが困難になる。失われるのは一瞬だが、10年単位の時間をかけても元に戻らないかもしれない。一度途絶えた技術や文化の復興は茨の道である。例えば、曜変天目茶碗の復元の変遷を見れば、その事が良く分かる。
なくなったイベント末期の話なんだけど、終わりの始まりは、趣味で参加していたディーラーが参加をやめると卓がスカスカになる。客は大手の商品だけ買って帰る。開場1時間で会場内が閑散とする。次回の開催日はディーラーと客が更に減り、遂にイベント消滅となります。
大手だけではイベントは回らないのだと思う。多様性があるから、楽しい。楽しいから人が集まる。人が人を呼ぶ。 ガレージキットの販売だけでなく、食べ物屋さんやコスプレイヤーさんとか、沢山の人が集まるからお祭りになるのだと思う。
文化を興すのはトップランナーかもしれないけど、文化を支えているのは、トップランナーではなく名も無き人々なのだろう。
むなしいお話 とはいえ、他の店に「蟹を売るな」とも言えないもんね 金を稼ぐなって言ってるようなもんだし  https://twitter.com/smistTW/status/1451519460091723780 
『多様性』はとても重要ですね。 一方で、淘汰されて均一になっていく(人気なものだけ)ベクトルも総じてあるもので、『多様性が守られる、継続できる環境』が大切でかつ貴重なものと思います。  https://twitter.com/smistTW/status/1451519460091723780 
この一連のTweet、特に最後の投稿は僕も思う。創作をする側がすごいのはもちろんだが、それにお金を出す無名の人々によって文化は支えられてるし、あらゆる業界は同じ構造になってるはず。  https://twitter.com/smistTW/status/1451519460091723780 
いや本当に、どの業界もこれは考えないと同じ末路だと思う 漫画やラノベも今はこれが売れるからってやってると気が付いたら潮が満ちて帰れなくなる奴 蟹の件は身に染みて恐い話 私は時代に流されない作品を作り続ける  https://twitter.com/smistTW/status/1451519460091723780  pic.twitter.com/MSdDPcySGB
雑誌でも似た感じのあるな。ゲーム総合誌が『今は〇〇が人気』と〇〇専門誌になってしばらくして休刊とか。  https://twitter.com/smistTW/status/1451519460091723780 
文化論の話に移行していくのだが海産物販売センターと全く同じことが金沢の某商店街もそうなってんぞ。観光客向けすぎるわ。  https://twitter.com/smistTW/status/1451519460091723780 

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