北朝鮮が核保有国と認められる場合、韓国と日本も独自の核兵器保有が必要だという決定を下すこともできるだろうと、デトラニ元米国務省対北朝鮮交渉担当特使が明らかにした。
デトラニは17日(現地時間)、米国政治専門メディア「ザ·ヒル」に寄稿した「アブドル·カディル·カーンの死は核換算の脅威を止めない」というタイトルの文でこのように明らかにし、北朝鮮の完全非核化を促した。
さらに、「多くの国家が核兵器を抑止力確保のために保有する可能性があるという憂慮がある」とし、「北朝鮮の保有を許可するなら、韓国と日本など他の周辺国が米国の核抑止力提供の約束にも独自の核兵器を必要とするだろう」と見通した。
デトラニ氏は、「今月死亡したパキスタンの核科学者アブドル·カディル·カーンの死は、個人が核兵器を求めるならず者国家、テロ団体に技術、ノウハウをどのように提供できたのかを振り返る適切な契機になった」と明らかにした。
北朝鮮だけでなく、イランにも密かに核爆弾製造技術を渡したとされるカーンはパキスタンの核科学者で、カーン博士は自国では核を抱かせた英雄と評価されている。
デトラニ前特使は北朝鮮は6回の核実験を実施し、核兵器用プルトニウム抽出のための使用済み燃料棒再処理も続けているとし「彼らは40個から60個の核兵器を保有しているものと推定される」と述べた。
また「北朝鮮が兵器用高濃縮ウラン計画を持っているとは決して認めなかったが、北朝鮮は数千基の遠心分離機があるとされる寧辺ウラン濃縮施設は認めた」と説明した。
さらに、イランが核兵器保有を追求するなら、中東でも米国の核抑止力の約束にもかかわらず、サウジアラビアとエジプト、トルコなどが核兵器計画を追求する可能性が高いと指摘した。
デトラニ氏は「カーン1人でも核兵器獲得に関心がある少数国に必要な技術、ノウハウを提供できるということを世界に見せてくれた」とし「私たちは特に東アジアと中東の他の国が独自の核兵器計画を推進しないことを望むなら、イランが核兵器を獲得せず、北朝鮮に完全かつ検証可能な非核化をさせる必要がある」と強調した。
また「核保有国の拡散と核兵器、核分裂性物質がならず者国家やテロ組職によって保有される可能性は米国と同盟国に最も大きな憂慮」と述べた。
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